法教育実践
そもそも「法教育」とは、法律専門家ではない一般の人々に対し、法やルールの背景にある「価値観」や司法制度の「機能」、「意義」を考えることを促し、社会に参加することの重要性を意識づける教育のことです。(参考:法教育研究会『はじめての法教育』(ぎょうせい、2005)2ページ)
私たちは、法を学んでいない中高生を対象にわかりやすく「法的な考え方」を伝えるため、出張教室を行っています。大学生による法についての授業を通じて、「中高生が法的な考え方に興味を持つきっかけを与えること」が目標です。また、「他人に教える」ことを通じて、私たち自身の法学部で学ぶことの意味の再確認も目標としています。
具体的には、判例等を参考に事例を作成し、その事例に基づいた授業を構成します。その際、一方的に法律の知識を詰め込む授業ではなく、生徒同士でのディスカッション等を設けることにより生徒参加型の授業作りに気を配っています。中高生に法律の面白さを感じてもらいたく、日々試行錯誤を繰り返しながら活動しています。
2013年度訪問校・内容
・私立本郷中学校・高等学校(内容:区分所有法)
・私立立教女学院中学校・高等学校(内容:区分所有法)
・私立逗子開成中学校・高等学校(内容:未成年)
・私立桐光学園高等学校(内容:未成年)
・私立トキワ松学園中学校・高等学校(内容:未成年)
・私立東京女学館中学校・高等学校(内容:校則)
2014年度訪問校・内容
・私立本郷中学・高等学校(内容:嫡出推定)
・国立御茶ノ水女子大学付属高等学校(内容:命名権)
・埼玉県立熊谷女子高等学校(内容:肖像権)
・埼玉県立大宮北高等学校(内容:日常家事債務)
・私立トキワ松学園中学校・高等学校(内容:日常家事債務)
・私立東京女学館中学校・高等学校(内容:肖像権)
2015年度訪問校・内容
・私立捜真女学校中学部・高等学部(内容:騒音問題)
・私立森村学園中等部・高等部(内容:区分所有法(ペット問題)
・私立鎌倉女学院中学校・高等学校(内容:少年法)
・神奈川県立光陵高等学校(内容:騒音問題)
2016年度訪問校・内容
・私立森村学園中等部・高等部(内容:景観利益)
・私立國學院大學久我山中学高等学校(内容:景観利益)
・埼玉県立大宮北高等学校(内容:①生命倫理 ➁第三者保護)
・埼玉県立越谷北高等学校(内容:第三者保護)
2017年度訪問校・内容
・東京都立両国高等学校附属中学校(内容:公園での遊戯禁止ルール)
・群馬県立太田女子高等学校(内容:死刑制度)
・私立桐光学園高等学校(内容:銭湯での入れ墨がある者の利用禁止ルール)
2020年度訪問校・内容
・暁星中学校(内容:SNSと名誉毀損)
・春日部共栄高等学校(オンライン)(内容:校則)
・東京都立上野高等学校(内容:契約の成立)
2021年度訪問校・内容
・暁星高等学校(内容:アイドルの恋愛禁止)
・神奈川県立座間高等学校(内容:公立高校における男女別定員制度)
・埼玉県立越谷北高等学校(内容:成年年齢)
2022年度訪問校・内容
・神奈川県立座間高等学校(内容:アルバイトにおける法律問題)
・暁星中学校(内容:SNSと肖像権)
・清泉女学院高等学校(内容:リツイートと名誉毀損)
・東京都立清瀬高等学校(内容:定期購入)
・埼玉県立和光国際高等学校(内容:名誉毀損と表現の自由)
2023年度訪問校・内容
・千葉県立小金高等学校(内容:成年年齢)
・サレジアン国際学園中学校(内容:VTuberと名誉毀損)
・茗溪学園高等学校(内容:SNS投稿とプライバシー)
・朋優学院高等学校(内容:成年年齢)
その他、立教大学オープンキャンパスにて授業開催(2017,2020~2023年8月)
↓私たちの活動に興味を持って頂けた方は下記リンクもぜひご覧ください!
学会報告
法と教育学会第7回学術大会[2016年9月開催]に於いてゼミ生が報告
「大学生による法教育実践-立教大学法学部山口ゼミナールの試み」(第6分科会発表(2))
http://gakkai.houkyouiku.jp/2016wg.html
私たち山口ゼミでは、「中高生に向けての法教育」というテーマに基づきゼミナール活動を行っています。